読書の秋。屍人荘の殺人。
読みました。
娘が寝た後、3日間くらいで読みました。
私はとても好きでした。
早く続きを読みたい!という気持ちが最後まで途切れることがなかったので、間違いなく良作!
今村昌弘さんという方が書いたミステリー小説です。
聞いたことないな、と思っていたら、なんと本作がデビュー作らしい。2017年10月に出版されたみたい。
なんでも、沢山の賞をとったらしいこの本。
鉄板すぎるけれど綾辻行人と東野圭吾よりも面白いミステリー小説ってあるのか?って思っている私。
面白いの基準は人それぞれだと思うけど、上記のおふたりの本は一冊読んだら他も読まずにはいられないところがすごいと思う。
どんなに分厚くても読み始めたら絶対に最後まで一気に読んでしまうような。
そしてほかの作品を買いに走ってしまう。
納得いかない事が一つもない。伏線が全てキレイに回収されて、スッキリ終わる。
内容にも変な気持ち悪さがないというか、(東野圭吾はたまにある)爽やかな感じが好き。
殺人事件で爽やかなわけないけど。物語全体のイメージの話。
読んだ後、どうしようもないくらい後味悪い作品ってあって、引きづられて落ちこんでしまったり、しばらく黒いモヤモヤが心に残るものは苦手。その点、綾辻行人と東野圭吾は割と全部安心して読めるのです。
そういったところが私の〝面白い〟。
そして、今回読んだ屍人荘の殺人は〝面白い〟に見事認定。
あらすじはざっくり言うと・・・
みんな大好き!クローズドサークルもの。
舞台は大学サークルの夏の合宿で訪れたペンション。
外界との連絡が取れず身動きが出来ない状況に取り残された男女数名。
そこで殺人事件が起きる。
探偵役と助手役が解決に向けて奔走する。
と言う話。よくある話。
ところが、このよく使い古された設定で、この本が売れたのには訳がある。
外界との連絡が取れず身動きが出来ない状況
の設定が特殊です。
普通、クローズドサークルというと、船が来ない孤島とか、嵐で唯一の橋が落ちた人里離れた村とか。
それ以外考えられないじゃん。
それを全く覆す設定。
な、なに?!現実世界に○○○だと?!
驚いた。
現実みがなくて、強烈すぎて、殺人事件のインパクトが薄れてしまうのではないかと思ったけど、そんな事はなかった。
ちゃんと上手くミステリーと融合して、面白すぎる設定になっていた。
なにより怖い!
この設定、怖い!!怖くてワクワクする!
トリックも面白かったし、謎解きもちゃんと伏線があって、フェアでした。
犯人は私は最後までわからなかったな〜
最後の最後で、あ、この人確かに何個か違和感あったわ!と思ったくらい。
面白かったです。
ただ、レビューでも結構書いてあったけど、登場人物に魅力がないのは本当。
頭の中に顔が浮かばないし、性格も発言もなんかちぐはぐな気がして人物像がよくわからないまま終わった。
探偵も助手も、人気キャラにはなれないなと思ってしまった。
んー、でも面白かった!笑
なんでも、映画化するんだって。
大丈夫かな?笑
ホラー映画にならんかな?
そして、どうやらシリーズものらしくて、第2作目も出てるようです。
まだ文庫本になっていなかったので、後ほど読みます。
いや、iBooks で買っちゃうかもしれない。笑
ひとまず、次はコレを読んでます。
殺人事件から一転。笑