心温まる話。
ゴミ収集車を見るのが日課です。
ボンと娘です。
今日は燃えるゴミの日。
燃えるゴミの収集車は大体10時半頃にやってくる。
娘を抱っこして窓辺で日向ぼっこしつつ、外を眺める。
ボン宅の目の前、なんなら敷地内にその周辺家一帯のゴミ置場がある。
何気なくゴミ置き場を見ていると、そのすぐ横、ボン宅の駐車場に、カフェオレの空き缶が捨ててあるのを発見。
あーぁ。捨てられてる。後で片付けなきゃ。めんどくさ。ゴミ置き場の目の前の家って、便利だけど、こういうマイナス面もあるよね。
と思っているところに、収集車がやってきた。
収集車のお兄さん、燃えるゴミを車に積んだ後、周辺を見渡して、
ボンの駐車場に入り込み落ちている空き缶を見つけ、持っていった。
当然のように、自然に、少しも迷う事なく、拾って持っていった。
その後、窓辺のボンと娘に気付き、ちょっとギョッとした顔をした後(見られてたら怖いですよね。赤ちゃんを抱えていなかったら、完全にホラー。すみません。)、娘に手を振り、颯爽と助手席に乗り込んだ。
もう一人の運転手のお兄さんがプッ!とクラクションを鳴らし、ゴミ収集車は去っていった。
ボンと娘は、お兄さんに手を振りながら、見送った。
これって、当たり前の事なのかな?
ボンは、とても有難く思った。
今日は燃えるゴミの日。空き缶の日ではない。
そして、ゴミ置き場ではなく、その外に転がり落ちている空き缶。
それを持っていってくれるお兄さん。
ありがとうございます。
たまたまボンが見ていたけれど、きっと、見ている人がいなくても、常に周辺を見渡して、ゴミを拾っていっているのだろうな。
本人は仕事だから当然なのだろうけど、もしかしたら会社の指示なのかもしれないけど、やっつけでやっていたら、ゴミ置き場の中の燃えるゴミ袋だけをさっさと詰め込んで、周りなんて見る事なく、とっとと次に行って早く終わらせたいと思う。
お人柄だよな、と思った。
きっと、なんでもちゃんとやるんだろうな。
自分にとってなんの得にもならないほんの少しの手間を惜しまない事って、素晴らしい才能だ。
お兄さんに幸あれ。
私が願わなくとも、きっと幸せが集まる人だろう。
朝から心が温まった話。