出産レポ。②
長らく間が空いてしまいましたが、続きです。すでにすっかり忘れつつありますが、直後に残したメモを引用。
ネガティブな表現も多々あります。生々しい表現もあります。
苦手な方はそっと画面を閉じる事をおすすめします。
出産レポ①はコチラ↓
AM1:00
泣き喚く。
痛みがどんどん強くなりこれ以上耐えるのは無理だ怖いと泣く。
過呼吸になりかける。
夫、必死の介抱。
AM2:00
痛み、本気のやつがやってくる。
もうやめたい!無理だ!と大声で泣き叫ぶ。大袈裟だと思われるだろうが実話。
人間、本気で痛いと泣き叫ぶことが判明。もはや痛いという表現はなんか違う。想像していた痛みを軽く上回る。
ここで、ずっと担当してくれていた看護師さんがいなくなる。勤務終了と察知する。同時に気力がほぼ0に・・・。
意識も朦朧、判断力を欠いたボンはここから最低なヤツに変貌をとげる。
代わりにきた看護師さんに対し、
この人は嫌だーーーーー!嫌だーーー!さっきの人がいいーーーー!!
と泣き叫ぶ・・・。(気力あるじゃん!)
その看護師さんは良かれと思って一生懸命に、ほら!頑張って!お母さんが頑張らないと!!と強い口調で鼓舞してくれたのだが、その時のボンはそれが嫌で嫌でたまらなかった。謎の威圧感も苦痛だった。
そんな事わかってるし、頑張るってどうやって?今これでも死ぬほど頑張ってるんだけど!あんたうるさいよ!そもそも私より10歳くらい若そうだけど、なんでタメ口なの?なんで偉そうなの?看護師って偉いの?子供10人くらい産んでるの?この痛みわかって言ってんの?あんたに励ましてもらわなくても頑張るから!
と、私も知らなかった自分の中の最低な人間性が顔を出す(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
しかしなんとか心の中に留める事に成功。まだ僅かながら理性が残っていたよう。
それでも、嫌だ嫌だとブツブツと連発はしていたらしい。
痺れを切らした看護師さんが、さっきの人はもういないの!じゃあ、違う人呼んでくるからそれでいい?!私じゃなければいい?!
と怒り出した。
ボン、すかさず、
はい。
そこからはベテランの助産師さんが来て、なんとか気持ちが安定。
あの時の看護師さん、本当に本当にごめんなさい・・・。
嫌な思いをさせてしまったこと、申し訳ないじゃすまされん。
私のせいで仕事が嫌になっていたりしたらどうしよう・・。
30すぎた大人が、醜態をさらし、お世話をしてくれた人を思いっきり傷つけてしまった瞬間でした。
今、書いててあの時を思い出して、穴があったら入りたくなっています( ;∀;)
子宮口は6から7センチ。
半分まできてるよ〜の言葉に絶望。
な、何?!こんなに痛いのにまだ半分だと?!気が狂いそうだぞ! いつ終わるの?!耐えられない!もうやめたい!
そんな心境。
AM3:00
やる気と落ち着きを少し取り戻す。
泣き喚く事に疲れたのか、少し冷静に。
赤ちゃんも頑張っていると思い直す。
産道を宇宙に思い、頑張れと心の中で赤ちゃんを励ましはじめる。
呼吸に集中する。
8センチ・
9センチ・・
この間は地獄のように長い。
助産師さんが腰をさすってくれると痛みはだいぶマシになった。
痛みは必ず去るよ、一山一山超えているよ!と言ってもらった事が心の励みに。
AM4:00
死にそう。
簡単に死にそうとか言うもんじゃないけど、正にそんな心境。
必死で陣痛の山を越える。
夫、おしりを押す事を覚える。痛みの山がくる度に、全体重をかけてぼんのおしりを押す。
途中ボーーっと半分寝ながら押していた∑(゚Д゚)私は夫のそう言う所が好きだ。
この時一緒になって半狂乱になったりテンパられたりしたらますます辛かったであろう。
何度もナースコールを押すもさっと腰をさすっては居なくなってしまう助産師さん。
もういきみたくて、逃すのが大変に。
AM5:00
もう無理。
助産師さんにいきみたいと訴える。
ここで、色々ともらす。(汚くて本当にすみません。)
そんなこんなで子宮口がようやく10センチまで開く。
と、ここで破水。
良く頑張ったね〜いきんでみて!と許可がでた( ;∀;)
ようやく出産の準備に入った模様。
5時台には生まれるように一緒に頑張りましょう!の言葉に気力を奮い立たせる。
しかしぼんは聞いてしまった!助産師さん達の会話を・・・!
先生は?
電話しました。今◯◯らへんだそうです。
あと15分てとこか。
こんな感じの会話。
な、なに!?!先生が居ないだと!?!そういうものなのか!!?
そうか、こんな夜中だもんな、先生も寝とるわな!時間外に申し訳ないが、私だって望んでこんな時間になった訳じゃないんだ!一刻も早くきてくれーーー!!
AM5:30
先生が到着。
薄れゆく意識の中で、すぐでそうだねと聞こえる。
それを聞いて、少しやる気に!
5回くらいいきむ。
早く痛みから解放されたい一心で全力でいきむ。
これほどまでに下半身に力を入れたのはきっと初めての体験。
掛け声とともに、長く無理やりいきんだ瞬間
!
どるるるぅん!という感覚が下半身に。
助産師さんの下みて!赤ちゃんでてるよ!の声。
真っ赤な小さな頭と背中がみえた。
でた・・・産まれた・・終わったんだ・・・
と放心。当たり前だけど、人間だ。
最初に思った感想は、よく出てきたなぁ、、。でした。
胸に乗せてもらう。
ついにうまれた!
AM6:00
胎盤が出る。
キレイにふいてもらった赤ちゃんと夫と写真やらビデオやらの撮影。
裂けた部分を縫う。
チクチクと少し痛い気がしたが、不思議と全然平気。耐えられる。
全ての処置が終わった後にやってきたのは
すごい達成感と興奮と感動。
私でも産めた。途中、もう無理だと思った。よく頑張った。
その時はリアルに死ぬかと思ったし(大袈裟)、心が折れそうになった。
それでも頑張れるものなんだ。産めちゃうものなんだ。母ってすごい。
そして、夫には立会いしてもらって良かったと心から思う。 これは一生の感謝に値する。
地獄絵図を見せられた夫はたまったもんじゃなかっただろう。トラウマにならない事を願いたい。
レポは以上。
※時間は大体の目安です。ただ、長い陣痛を早く終われ早く終われと時計を見て過ごしていたので、割とちゃんと記憶していると思います。直後に書き残したメモを見ながら書きました。
途中の心の叫びなどは、思い出しながらちょっと面白おかしく書いているところもあります。
全てが正確ではないけど、大体こんな感じという事でご理解頂ければ幸いです。
トツキトオカを共に過ごした赤ちゃんとの対面は途方も無い疲労を一瞬で吹き飛ばすほどの感動でした。
痛みなんて忘れるとはよく言ったもので、(忘れはしなかったけど)会えて嬉しい気持ち、感謝の気持ち、頑張ったね〜って気持ちが勝る。・・痛いもんは痛いけどね。
この子も痛い思いをしながら、一生懸命に外に出ようと、身体を丸めて頑張っていたかと思うと、なんとも言えない愛おしい気持ちがこみ上げるのです。
大きな声で、顔を真っ赤にして泣いて誕生した娘。出てきた瞬間の小さな背中は目に焼きついていて、一生忘れないと思います。薄れてはしまうだろうけど、きっと忘れられない。
産まれてきてくれて、ありがとう。
そんな娘も早生後4ヶ月。元気に成長中。
私も日々、母として成長中。(成長してるのか?)
妊娠中の様々なトラブルと出産の痛みの先にあった幸せすぎる日々。
大事に守っていきます。
出産を経験できて良かった!と心から思います。
とは言っても、痛みは完全にトラウマになり。もうしばらくはいいかな。笑
長い長いレポになってしまいました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます(*^◯^*)
さて、ここからが育児の始まりです。産んで終わりではないのが子供を授かるという事。
日々、沢山の出来事がありますね。
嬉しいことも、辛いことも。
それはまたおいおい。